ヤマシタトモコ「ミラーボール・フラッシング・マジック」 刊行記念インタビュー!

ヤマシタトモコ先生の最新刊「ミラーボール・フラッシング・マジック」が絶賛発売中!
そこで、ヤマシタ先生へインタビューを行いました♡

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お近くのお店にてお楽しみ下さい!
【ミラーボール・フラッシング・マジックについて】
編集部(以下編):インタビュー、よろしくお願いいたします!この単行本は、2008年からお描きになった短編を集めたものですが、振り返ってみて、いかがでしたか?
ヤマシタトモコ(以下ヤマシタ):3年前というのが恥ずかしさと愛着と割り切りが微妙な期間で、久々に読み返して「ギャッ」となった作品もありますが…読みきり作品の収録順を決める作業は好きなので楽しかったです。
編:標題作「ミラーボール・フラッシング・マジック」は一瞬のできごとを描く構成で、難しさなどはありましたか?
ヤマシタ:ひとつのお題やキーアイテムを軸に短いページで描く大喜利的な作り方は昔からよくやっていてとても好きなやり方で、非常に楽しく描きました!

編:近作の読み切りは〝毛〟〝おっぱい〟〝中学生に口説かれる〟〝セックスレスにキレる〟など、強烈なテーマもいくつかありましたが、意識して選んでらっしゃるものですか?それとも自然に?
ヤマシタ:萌えがとつぜん…とつぜんやってくるので…
編:ミラーボールが飛んで来るように、ヤマシタさんに萌えがやってくる図を想像しました(笑)。特に思い入れのある作品があれば教えてください。
ヤマシタ:おっぱいが、なんだかとても思い入れのある大切な話になりました。理由は自分でもよくわからないのですが、描きたかったものを描けたのかも知れません。

編:描き下ろし3編のうち、「いつかあなたの不思議のおっぱい」についての描き下ろしでは、数年後の彼らが描かれていました。先生の中で本編のラストをお描きになった時から、 あの未来は見えてらっしゃったんですか?
ヤマシタ:本当はもっときわどく薄暗く淫行になる予定だったのですが……。萌えの主張は控えてせっかくの描き下ろしは明るく、と少々方向転換しました。
編:気に入っている扉イラストがあれば教えてください。
ヤマシタ:気に入ってるのとは違うのですが、『うつくしい森』トビラを描くにあたって、大学受験のときから使っていなかったカラスグチをひっぱりだしてきて、まあやっぱりうまく使えなかったです。失敗はしていませんよ!うまく使えなかっただけで!

編:そう言われると凝視してしまうじゃないですか。さて、新連載「ひばりの朝」は、14歳の中学生の少女が印象的でした。フィールヤングの連載は3作目になりますが、「Love,Hate,Love.」の頃と何か違うことはありますか?
ヤマシタ:そのとき描きたいものや、描く順番がまわってきたものをそのつど描いているのであまり違いはありませんが…あいかわらず巨乳の描き方がよくわかりません。

【漫画家生活のこと】
編:今年、お仕事場を引っ越された先生ですが、是非お仕事場のお写真を見せてください。お仕事机は、かなりの熱意を持ったものとのことですが。



ヤマシタ:加えて、この部屋には備え付けで事務ロッカーもあるので、なんということでしょう、あんなに散らかっていたスクリーントーンが匠の手も借りずにすっかり片付いて…。
編:この机、作家さんがご覧になると、「なんて漫画の作業がしやすくできているんだ!」と 感嘆の声を上げますよね。



編:お仕事場以外のところでやる場所は、どんなところがお好きですか?
ヤマシタ:もっぱら珈琲館とルノアールです。いかがわしい漫画を描いていても大丈夫な空間だからです。
編:全国の珈琲館さんルノアールさん、すいません。ところで、最近のマイブームはなんですか?
ヤマシタ:前の仕事場はベランダがなかったのですが、今度はちょっと広いベランダがあるので園芸欲がまたふつふつと…昼ビールできるすてきなベランダにしたいななどと…園芸はやりはじめると楽しさと後悔が同時にくるので考え物です。
編:最後に読者のみなさんへメッセージをお願いします。
ヤマシタ:この単行本が出て1ヵ月後、30歳になります!相変わらず地に足つかなくってどうしよう!!素敵なメンズのつかまえかたを募集しております。
編:ご回答ありがとうございました!素敵なお誕生日を迎えられるとイイですね!
(取材:2011年4月某日)
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